診療案内

一般歯科

写真:診療の様子

当院の歯科治療

歯科治療には、大きく分けて虫歯の治療と歯周病の治療があります。虫歯も歯周病もどちらも細菌感染により引き起こされますが治療方法は異なります。虫歯の治療に先立って歯周病の治療が必要となります。

歯周病の改善と予防

歯周病は歯周病菌によって歯肉に炎症が起き、歯茎が腫れたり歯ブラシで容易に出血するなどの症状が現れます。更に進行すると、歯を支える骨が溶かされて歯に揺れがでてきたり、最悪の場合自然に歯が抜け落ちてしまいます。つまり、歯周病は歯を支える土台である歯周組織(歯肉や骨)を蝕んでいくのです。

虫歯治療に先立って歯周病の治療が必要となるのは、まさに土台となる歯周組織の状態を整えるためです。虫歯治療でいくら美しい被せ物を入れても、歯周組織の状態が悪ければ長持ちしないからです。

患者様にあったケアのご提供

歯周病の治療は歯科衛生士による歯石取りもさることながら、主役は患者様本人です。毎日のブラッシングの積み重ねが歯周病の改善と予防には必要不可欠です。

当院では経験豊富な歯科衛生士が患者様一人ひとりにあった計画を立て、適切なブラッシング方法をご提案させていただきます。

写真:歯を磨く女性

歯質を修復する虫歯治療

歯周組織の状態が整ったら虫歯治療となります。
虫歯治療は、細菌に感染した歯質を削り取り、詰め物や被せ物によって失われた歯質を修復します。歯の神経まで達するような深い虫歯、既に歯の神経を取ってある歯の治療の場合は歯の根の治療(根管治療)が必要となる場合があります。

メタルフリーが治療の柱の一つ

詰め物や被せ物には保険適用のレジン(プラスチック)、金属や保険適用外のセラミックがあります。当院ではメタルフリーを治療の柱の一つに据えています。保険適用の詰め物や被せ物でも、これまで金属でしかできなかった部分が白い材料で治療できるケースが増えてきました。

金属でしか治療できないと言われた、お口の中の金属を無くしたい、このようなお悩みをお持ちの方は是非ご相談ください。

写真:保険適用のCADCAMクラウン
保険適用のCADCAMクラウン

治療の流れ

当院では次のような流れで治療を行います。

  1. レントゲン・歯周検査・口腔内診査で患者様のお口の中の状態を確認します。状況に応じて応急処置を行い痛みを和らげます。

  2. 歯周治療を行います。初回の歯周検査の結果やお口の中の写真を撮影し、現在の歯周病の状態をご説明させていただきます。お口の中の清掃と患者様のブラッシング状態の確認をし、その後の虫歯治療に備えて歯肉の状態を改善します。
    また、レントゲン・口腔内診査の結果から治療に必要な部位をご説明し、治療計画をご説明します。
    当院で検診中・これまで検診にかかっていて引っ越してきた患者様など、歯肉の状態によっては並行して虫歯治療を行うこともあります。

  3. 虫歯治療を行います。先立ってご説明した治療計画を基に、患者様とご相談して優先順位を決めて治療を行っていきます。

  4. 全ての虫歯治療が終了したら、定期検診に移行します。

歯科用顕微鏡を用いた精密根管治療

歯科用顕微鏡とは歯科用マイクロスコープとも言われ、これまで見ることのできなかった細かい部分まで見ることのできる装置です。当院ではライカ社製のM320D-4Kを導入しています。歯科用顕微鏡は日本ではまだまだ一般的ではありませんが一部保険適用もされており、より良い歯科治療には必須の装置です。

当院では現在、主に根管治療に歯科用顕微鏡を用いています。
根管治療はいわゆる「歯の根の中」の治療で、「歯の根の中」の細菌感染によって汚れている(と思われている)部分を少しずつ削って綺麗にしていく治療です。

写真:歯科用顕微鏡

精密で歯に優しい治療を

歯科用顕微鏡が登場するまでは術者の経験と勘に頼る部分が大きい分野でした。なぜなら「歯の根の中」は非常に細く、目で直接確認することは非常に困難だからです。従って、汚れている部分もそうでない部分も削ってしまっており、また汚れている部分を本当に綺麗にできているかは曖昧なことが多かったというのが現状でした。

歯科用顕微鏡を用いることにより、これまで見えていなかった「歯の根の中」の多くの部分が見えるようになりました。

細菌に寄って汚染された部分を確認しながらピンポイントで削ることができるため、精度が高く、削る量の少ない歯にも優しい治療を実現することができるのです。

写真:歯科用顕微鏡を用いた治療の様子

歯科用CTと併せて更なる精度の向上

当院では根管治療の際に、必要に応じてCT撮影を行います。「歯の根」は非常に複雑な形をしていることが多いため、CTを用いて立体的に「歯の根の中」の形を把握することができます。

また、「歯の根」の先端や周囲にできた病変の大きさや広がりを把握することもできます。
これらの情報を踏まえた上で歯科用顕微鏡を用いて根管治療を行うことは、治療の安全性や精度を向上させることに一役買っています。

当院ではこれらの機器を用いて、より良い治療を提供するため日々努力しています。

写真:CT

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